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2008年10月12日 (日)

衆議院予算委員会2日目より

 10月7日、国会中継。いまさらという感じだけど、さきほどやっと民主党6人目の質問者である前原元代表のところまで録画分を見ることができた。

 まぁこのときからしても世界経済の危機的状況はさらに深刻度を増していて、世界同時株安どころか同時株大暴落だ。その前に行なわれた予算委員会であったとはいえ、この経済情勢を踏まえた当面の経済対策についての話が少なかったどころか、その緊張感の少なさには正直違和感を覚えてしまった。

 そのことはとりあえず脇に置くとして、民主党が追及していた問題の中でもひとつの目玉だった野党(あるいはマスコミ)が行政に要求した資料が要求者に渡る前に事前に自民党国対の「検閲」を受けているという問題について。政府側の説明では一貫して「議院内閣制のもとで政府と与党と一体であるのは当然のこと」とされ、石破農水大臣の弁によれば国会運営を円滑にする上で必要であり、また自民党国対へはあくまで相談しただけ、認識の共有の意味しかなく、最終的な判断は大臣によるということだった。これを聞いていて思ったけど、やっぱり政府のやり方はおかしいと思う。要求者に渡す前に自民党国対を「通過」させねばならないということではなくて、最終的に出すものであれば多少の手間ではあっても与党と要求者(野党など)との両方に同時に出してもいいんじゃないか。認識の共有だけの意味なら自民党を「経て」からじゃなくて、同時並行で自民と野党に出してもいいんじゃないか。それが普通の感覚だと思うんだが。

 ところで、民主党筒井氏の質問では、いわゆる事故米問題について農水省の犯罪的行為への追及がなされていたが、この質疑では石破大臣の方が一枚上手だったように思う。筒井氏の言うことにいちいち反省し、謝罪し、決して過去のことだといって責任逃れをしなかった石破大臣。言い訳もしなかった。筒井氏の追及がかえって政府の清らかさを浮き立たせ、結果として政府への信頼感を増すことになったのは、ちょっと滑稽だった。あまりにも手際のよい答弁に筒井氏側が無理やり政府批判をせざるを得なくなり、逆に民主党の劣勢を印象付けてしまった観があった。

 菅直人が今回はじめて明確に示した民主党の政策の「財源」については細部までは理解不足で判断できないが、基本的には自民党にはできない無駄削減なので、やはり民主党に一度政権担当させるべきかなぁと思えた。

 岡田氏が主に質問した環境問題については、メディアでも指摘されていたとおり、この問題についての麻生総理の「軽さ」が露呈されたと思う。

 個人的にもっともよい質問をしたのは前原氏だったと思う。オレとしてはどうせならこういう大きな視点での議論をこそ最初にするべきだと感じた。この点で麻生総理は立場上なにも具体的な話をすることができなかったようだが、それでもやはり総理としてのリーダーシップをもう少し発揮すべきじゃないだろうか。すなわち道路特定財源の一般財源化にともなう道路予算についてもっとズバッと大きな方針を示すべきではなかったか。前原氏が問うた総理としての「意志」「決意」をとうとう言えなかったところに自民党の限界が見え隠れする気がした。

 総じてこの予算委員会では今までと同じような与野党論戦が行なわれたわけだが、ちょっとどうも国民の感覚からすれば「ズレ」てる気がしてならない。年金問題にしろ、社会保障全般の問題にしろ、不備を突っつく野党の存在は大事ではあるが、少なくとも今の最大の国民の関心事である世界同時株安等による景気の先行きへのより一層の不安に対して、もっともっと議論があるべきだと思う。この点では現在ではさらに深刻度を増しているわけだから、次の参議院での国会質疑の場に期待したいと思う。

 素人的な意見かもしれないが、今は与党、野党といった枠にとらわれている場合ではなく、場合によっては「当面の経済、景気問題における大連合」くらいのことをやってでもこの難局に一丸となって立ち向かう必要があるんじゃないかと思う。日経平均はもうすぐバブル後最安値をつけた2003年の株価に到達する勢いだ。アメリカ政府が不良債権買取機構からさらに踏み込んで公的資金による資本の直接注入まで表明したわけだが、表明しただけで市場に安心感が広がって反発するほど簡単な情勢にはないと思う。日本としてもこれから逐次、国内的な金融政策、そして対外的な為替政策等をしていかねばならないだろうから、今解散総選挙などやっている場合ではないのは明らかだと思う。日銀の金融政策については政治空白ができたとしても日銀の政策委員会で独自にすすめていけるのかもしれないが、対外的な政策については財務大臣なんかが選挙で留守にしていたのでは効果的な手を打てるはずがないだろう。アメリカでさえオバマとマケインとが「一時休戦」したくらい危機意識を持っているのだから、日本でもなおさらこの問題での与野党協調が必要だろう。

 今の補正予算では対応し得ない事態を受けて、あらたに追加措置が考えられているようだ。もう赤字国債を使わないなんてことにこだわっていられないとされる。当然だ。今使わなくて一体いつ使うというのか!?中身については、あいかわらず定額減税。あとは設備投資減税とか。消費需要の喚起と供給側の資金調達促進ということになろうかと思うが、それ以外にも緊急に信用保証枠の一層の拡大など中小企業への貸し渋り・貸し剥し対策を充実させるべきだ。

 いずれにしても、内需の拡大は単なる一過性的な財政出動などでは実現しないだろう。デフレ不況と物価高というなかで、減税分は決して消費にまわることはない。日銀が短期金融市場にどれだけ資金供給し続けても、根本にある銀行間の「疑心暗鬼」を払拭できるとも考えにくい。再び「量的緩和」でもしてとにかく銀行に資金供給し、政府が増発する赤字国債でもなんでも買わせる。そのかわり政府は将来的に意味のある分野に集中的に公共事業を振り向け、強制的に需要を作り出す。それも一部のゼネコンだけが儲かって終わりではないような公共事業を!…そうはいっても産業構造転換などの長期的な話でも間に合わないだろうから難しいところだとは思うが。即効性のある分野って一体あるんだろうか?しかも国民全体の需要を底上げしていくにはやはり給料を上げさせなければならない。同時に将来不安を取り除かねばならない。でもそれも簡単にはいかない話だし。いずれにしても小手先の対策では株価を上昇に転じさせることは無理だろう。結局のところ株式市場は全体としては実体経済の力を冷静に見極めているはずだから。

 どのみち素人があれこれ騒いでも始まらない。とりあえず来週からの参議院での討論を注目!

PS. 今国会中継でもやっぱり鳩山大臣は面白かった。どうしても答弁者よりもそのバックに写る人たちに目が行ってしまうんだけど、やっぱり面白いのは彼だった。以前の国会でも面白かったのでブログで書いたことがあるけど、今回も彼を観ていると飽きない。とにかく可哀想なくらい眠そうだった。あくびを連発するわ、遠くに見つけた誰かに向かって笑顔で手を振るわ、今にも落ちそうなまぶたを必死に上げてるわ、、、ついでにいえば、与謝野さん!大丈夫か!?かなりのどが苦しそうで青い顔して(るように見えた)下を向いていたけど、、、大丈夫か、麻生政権!?ただその中でも好印象だったのは野田聖子大臣だ。結構身を乗り出して質問者の言に一生懸命耳を傾けている姿がよく見られた。

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コメント

国会中継がテレビで放映されています。
本当は積極的に答弁に耳を傾けなくてはいけないのですが、難しくて内容が今一わからないのです。
勉強不足ですね。でも、何も知らない私ですら「日本は大丈夫?」
世界がおかしいぞ!っという危機感を持っています。
mieさんがおっしゃるとおり、与野党で対立している場合ではないし、解散総選挙と騒いでいる場合でもないと思います。
お年寄りや立場の弱い方々が普通に暮らせる世の中は、いつ訪れるのでしょうか? 不安ですね。

投稿: ゆき | 2008年10月15日 (水) 16時50分

ゆきさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
国会中継を見ていると、一体彼らは何をしてるんだろう?って思います。さんざん国会で与野党が声を張上げながら質疑をしていても、結局は舞台裏でいろんなことが決まっている気がします。国会というのは国民が見ているということで、ただ自分たちを必死にアピールするために利用しているような感じがします。
補正予算だって最初から可決されるのはわかっていて、とりあえず形だけ「審議」したということにしてるようです。茶番とまではいわないですが、なんか見ているのが馬鹿らしく思えてきますよ。
そんな暇あったらとっととやることやれ!って感じです。

投稿: mie | 2008年10月17日 (金) 01時53分

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